
での女性のエンパワーメントも重要です。その意味で、マニラ決議は、非常に重要な内容を盛り込んでいるといえます。 アジアの人口の多くは農村部人口です。従って、戦略としては、特に開発過程の中心から外されて、正しい扱いを受けていない農村部女性たちに焦点をあてたものでなくてはなりません。 残念ながら現時点では、農村人口と比べて少数である都市居住者が開発戦略の主な対象となっています。ここで、メディアが見方を変え、農村女性の開発が非常に重要であるということを認識せねばなりません。 エンパワーメント、教育、雇用の機会、これを実現していくためには、開発を行うための資金や資源が必要になります。言うまでもなく、途上国が開発を行う場合に、先進国からの援助を依然として必要としますが、国内の開発資金や資源を家族計画やリプロダクティブ・ヘルスなどの重要な分野に、強い意志を持って配分する必要性があるのです。 これらのプログラムを実行していく中でNGO、特に政府とNG0の間の関係の強化が必要です。私どもIPPFといたしましては、政府とNG0の密接な協力を推進するうえで、国の開発を図る場合に女性の開発を重要視するという認識が改めて確認されたことは、特にうれしいことであります。 今後は、このマニラ決議をそれぞれの国会に提示することが必要です。皆様方から同僚国会議員の方々にこのマニラ決議をお広めいただくことで、女性のエンパワーメントの果たす戦略を作り、その戦略を実行するうえで必要な資金や資源を提供するために必要な各国国会議員の意志を高めていく必要があるのです。 「21世紀における女性」、これをマニラ決議の中で体系的に取り上げていただきありがとうございました。
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